André Kertész Melancholic Tulip, New York

2024年7月23日 2024年7月25日

アンドレ・ケルテス作品メランコリックなチューリップ、ニューヨークを額装しました。

今回は修復家に依頼して作品修復も同時に行いました。プリント表面の付着物の除去とドライクリーニングを行うことで、ヴィンテージプリントならではの魅力を取り戻しております。

額縁は外流れタイプのフレームを採用しました。見え幅（額を正面から見た時に見える額の幅）は写真作品に最適な３０mm。額縁の内側のみ箔押しで華やかに仕上げ、外側のなだらかなスロープ部分は少し凹凸をつけた表情のある黒塗装になっています。木材の削り出しから始まり、1から加工を行う本縁だからこそ、細かなこだわりも再現することが出来ました。

また額縁と呼応するように、マットは下に３mm厚、その上に１mm厚のボードを重ねたダブルマット仕様になっています。縁取りをイメージし、下マットの見える幅を細くすることでシャープな中にも奥行きが生み出され、作品をより引き立たせています。

額には作品を保護し、安全に鑑賞する役割もありますが、作品の印象に合った額を選択することで、さらに魅力的に見せることが出来るのです。