場所と空間から手を離すとき、そこに豊潤な空白が現れる。
何をもってしても満たされることのないこの空白を、
私の伴走者としよう。
空白と踊る。新しい空間を発見するために。
これまで一貫して写真おけるフォルムの強度や光を通じた存在の根源を探る作品を制作してきた森下が、個人的な喪失体験から「たえず失われてゆく」存在を作品に留めたいとの願いが込められた一連の作品は、プライベートな光景が数多く取材されたにも関わらず、あくまで普遍的な静謐さに満ち満ちています。
「光は事物と溶け合い、影を生み出すが、光そのものを照らし出すことはできない」そう語る森下のテーマは、写真を通じた事物の存在証明だと言います。
Shadows of Light – 光の影というタイトルが、失われゆく時間や光景への愛惜を齎します。
著者: 森下大輔
デザイン: 庄司誠 ebitai design
言語: 日本語/英語
サイズ: 270×256mm
ページ数: 96
掲載作品数: モノクロ46点
製本: 上製本
刊行:2018年12月
初版: 300部
出版:asterisk books