圓井義典の2020年の展覧会「天象(アパリシオン)」に合わせて出版された写真集。
圓井は、2011年ごろから、写真術と事物とのかかわりそのものを考えることがより直接的に知覚できる世界について想像を膨らませるきっかけになる、と考えるようになったことで、前作「点−閃光」(2016年)、そして、今回の「天象」の制作に至りました。
本作では、テオドール・W・アドルノの言葉を引き、天体における星の出現を意味する「天象(アパリシオン)」に、現象としての芸術作品をなぞらえています。
スナップショットとフォトグラムの手法を組み合わせ、身の回りや日常の光景と幻想的な色彩を表現しています。
圓井自身が執筆したエッセイも収録しています。
2020年10月
著者・発行者:圓井義典
デザイン:中 新(Lallasoo Poopo Lab.)
サイン入
46ページ、18.2cm × 22.7cm
装丁:ペーパーバック
出版:圓井義典, 2020年