潮田登久子の代表作である写真集「冷蔵庫」のマグネット。
自分の家に突然やってきた大きな冷蔵庫、そこから撮影は始まり各家庭の冷蔵庫を写すようになったという。冷蔵庫を正面から捉えた構図の面白さ、冷蔵庫のある風景、冷蔵庫の中身、あってあたりまえのものだがその家庭により置かれている場所、使い方なども違い、それはその家庭の中身をも表すのかもしれない。
潮田登久子
東京都生まれ。1963年、桑沢デザイン研究所リビングデザイン研究科写真専攻卒業。同研究所で写真家・大辻清司の指導を受け、写真家の道に進む。1966年から1978年まで桑沢デザイン研究所及び東京造形大学で写真の講師を務める。1975年頃よりフリーランスの写真家として活動を始める。代表作にさまざまな家庭の冷蔵庫を撮影した『冷蔵庫/ICE BOX』、書架に在る書籍を主題とした『本の景色/BIBLIOTHECA』などがある。2018年に土門拳賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞、2019年に桑沢特別賞受賞。2022年、写真集「マイハズバンド」がParis Photo–Aperture PhotoBook Awards、審査員特別賞受賞。