2020年に出版された写真集の再構成版、表紙、添付デジタルプリント8点のイメージも再セレクトされています。
2020年 1月24日〜2月8日にSTUDIO STAFF ONLYにて開催された作品展「距離と深さ」に合わせて刊行された写真集です。竹之内祐幸は、都市の風景、花や草木などの自然、身の回りの何気ない日常、様々な友人たちなどといった被写体を、真っ直ぐな視線で見つめることにより、幼少期に感じた孤独や疎外感、画一的なものの見方への違和感や疑問に対し、多様性とは何か、不自然さとは何かを問いかけ、物事の奥に潜む本質を露わにしようとしてきました。
本作は竹之内が友人から遠く離れた場所に行ってしまう恋人との写真を撮って欲しいという依頼を受けたことをきっかけに制作されています。さまざまな被写体は、別々の場所に存在する風景や人間や動物が同じ世界に存在することの尊さや、遠くにあっても繋がっているという感覚を思い起こさせます。また、タイトル「距離と深さ」は、他者との関係性を指し示しながら、本作の特徴とも言える被写体との距離や被写界深度といった写真ならではの表現の多様なバリエーションにも重なります。
本作はページが綴じられることなくそれぞれサイズの異なるページを折り重ねた製本となっています。差し込まれた色紙のページにはプリントが手貼りされています。
200部限定
A4変型・66ページ・掲載作品57点
デジタルプリント8点貼付け
デザイン・編集:藤田裕美 @fjt.tokyo
出版:FUJITA
作家サイン入り
出版:FUJITA, 2023年10月年