プラチナプリント用刷毛のご紹介

伝統的な江戸刷毛の手法ですが、薬品を吸収せず酸に負けない化繊を使って作られているプラチナプリント用の刷毛。西洋の刷毛と違い金属を使わないためプラチナプリントの大敵である錆が発生することがありません。そして何よりも使いやすいと、海外でも口コミで大変な評判を呼び、世界に愛用者が広がっています。この刷毛を製造していただいている小林刷毛製造所にお邪魔してプラチナプリント用刷毛の製造工程を見学させていただきました。

明治時代に創業した小林刷毛製造所の三代目 小林誠さんです。小林刷毛製造所では表具用、製本用、絵画用など様々な刷毛を制作し、ルーブル美術館や東京国立博物館など、世界中で使われています。

ナイロン毛はサイズ毎に決められた目方を量って纏められています。

柄の板

合わせ紙。サイズによって強度が変わるので貼り合わせる紙の枚数が変わります。これを短冊に切ったもので毛を束ねます。


長年扱い慣れている天然毛と違い、化繊のナイロン毛を纏める時は勝手が違うため大変なのだそうです。

板挟み。毛を調整し揃えたら板で挟みます。

締め機で挟みきつく締めます。毛の種類や用途によって締め具合や締め方が変わります。

使い慣れた電動ドリルに取り付けた錐が取り付けられた道具で穴を開けます。

三味線用の絹糸を使って綴じます。絹糸はナイロンと違い緩みにくいそうです。

締めがキツイので綴じの糸を通すのは力が要ります。

綴じ糸を楔で留めて、カットします。

仕上をして完成です。

 

匠が一本一本、丹念に手作りしている「プラチナプリント用刷毛」はこちらからお求めいただけます

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